
梅雨明けとともに、夏本番
梅雨も明け、いよいよ夏本番を迎えました。
新潟県では例年より13日ほど早い梅雨明けとなったそうです。とはいえ、今年の梅雨は例年と比べても特に雨が少なく、「本当に梅雨だったのか?」と首をかしげたくなるほど、晴天の日が続きました。
梅雨明けの報道があっても、既に夏を感じていた方も多かったのではないでしょうか。
成年後見業務への初挑戦!
さて、私自身もこの夏、新たなスタートを迎えております。
これまで興味を持っていながらも、なかなか踏み出すことができなかった業務のひとつ――「成年後見業務」――に、このたび初めて関わることになりました。
具体的には、「保佐人(ほさにん)」として選任され、ある方の生活や財産管理をお手伝いする立場になったのです。
一生の付き合いになる仕事
初めての経験は、いくつになっても緊張と期待が入り混じるものです。
保佐人としての職務は、ただ法的な手続きを行うだけではなく、ご本人の生活に寄り添い、必要な支援を見極めながら、関係者と協力して日々の暮らしを整えるという繊細で責任のある役目です。
成年後見制度の中でも、保佐人は「ある程度判断能力があるものの、重要な契約などには援助が必要な方」を支える役割を担います。
この制度において一度選任されると、原則としてご本人が亡くなるまでその関係は続きます。言い換えれば、一生にわたって信頼関係を築きながら共に歩むパートナーのような存在になるということです。
エッセンシャルワーカーとの出会い
これまで会ったこともなかった「エッセンシャルワーカー」と呼ばれる職業の方々――介護士さん、ケアマネジャーさん、地域包括支援センターの職員の皆さんなど――と実際に出会い、その仕事ぶりを目の当たりにしたときは、本当に衝撃を受けました。
その一人ひとりが、ご本人の生活や尊厳を守るために日々尽力されている姿には、言葉では言い表せないほどの敬意を抱きました。
これまで自分の視野にはなかった世界を知ることができ、とても感銘を受け、貴重な経験となっています。またその中に自分も加わる事への責任も感じています。

すぐに結果が出ない仕事の価値
この仕事は、これまで取り組んできた業務と比べて、すぐに収益や結果に結びつくものではありません。
携わってからまもなくして、この業務は他の仕事の妨げになっていると思ったものですが、次第に気持ちにも変化が現れました。
今は広い意味での「相続業務」の一環として捉えれば、成年後見に関する実体験を通して得られる知識や感覚は、今後の業務において大きな財産になると感じています。
実際に後見制度に関わっていることで、判断能力が衰えた方を支援する際の具体的な流れや現場の実情を把握でき、相続や遺言、財産管理などに関するより適切で現実的なアドバイスができるようになると確信しています。
制度を支えるのは「人」そして、これからも前へ!
何より、制度を支えるのは“人”であるということ。
今回の保佐人としての任務は新たな挑戦ですが、ご本人が何を必要としているかを感じ取り、動くのは現場に立つ私たちの役目でもあります。
そしてこれからも継続的に学びと経験を重ねていく必要があります。まだまだ慣れないことばかりではありますが、それでもご縁あって頼りにしてくださっている被保佐人の方には感謝しつつ、責任を持って取り組んでいきたいと思っています。
